7人制ラグビーで2大会連続の五輪出場を目指す副島亀里ララボウラティアナラ=福岡市のコカ・コーラレッドスパークスクラブハウス

 2019年はラグビー日本代表が地元開催のワールドカップ(W杯)で8強入りの快挙を成し遂げた。今年は7人制の“ONE TEAM(ワンチーム)”が日本を熱くする。16年のリオデジャネイロ五輪に続く2大会連続の日本代表入りを目指すフィジー出身の副島亀里ララボウラティアナラ(36)=佐賀市。「ホームのオリンピックでメダルを取れるように準備したい」。代表への誇りを胸に決意を語る。

 福岡市に本拠地を置くラグビートップチャレンジリーグのコカ・コーラレッドスパークス。緑鮮やかなグラウンド、トレーニングルームを備えたクラブハウスなど、恵まれた環境の中で副島は日々汗を流す。「自分が大好きなことを仕事にできるのはボーナスだよ」

 09年に来日。佐賀市の土木会社で働きながら福岡市のクラブチームでプレーした。14年の長崎国体で佐賀県チームを初優勝に導いたことで注目され、日本代表入り。7人制ラグビーが初採用されたリオ五輪では、初戦のニュージーランド戦で決勝トライを決めるなど、4位躍進の原動力となった。「オリンピアンになれたのは説明できないほと特別なことだった」。五輪での活躍が認められ、コカ・コーラの一員となった。

 代表に定着し、18年の7人制W杯に出場。二人いる主将のうちの一人も任されている。37歳で迎える東京五輪だが、体力面への不安はないという。最近の合宿で計測した20メートル、40メートルのスピードは2年前より向上した。「年を取るたびにもうちょっと強く、もうちょっと走れるようになる」と自信を見せる。

 昨年の15人制W杯では、代表の大躍進が日本中を熱狂させた。同じ桜のジャージーを着る選手たちの姿に「誇りに思えた」と語る一方、「このタイミングでホームの五輪があるのでみんな期待していると思う。16年に比べて2、3倍のプレッシャーを感じている」。

 15人制からの転向に意欲を示す選手もおり、メンバー入りは確約された訳ではない。それでも「競争があればあるほどチームは強くなる」と副島。「日本には誰にも負けないスキルがある。みんなを信頼してプレーしたい」。再び夢舞台に立ち、桜のジャージーでピッチを駆け回る。


■そえじまかめり・ららぼうらてぃあなら フィジー出身の36歳。佐賀市出身の妻と結婚した縁で2009年に来日し、13年に日本国籍を取得した。福岡市のクラブチームでプレーし、14年の長崎国体ではラグビー成年男子(7人制)で佐賀県の初優勝に貢献した。16年のリオデジャネイロ五輪で4位となり、同年コカ・コーラレッドスパークス入り。現在は福岡市にあるチームの寮で生活する。18年の7人制W杯は15位。190センチ、92キロ。3男2女の父。

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