新しい会社に引き継がれ、初めての新酒となった光栄菊酒造の「ハローコウエイギク」(黒)と「スノウ・クレッセント」

完成した光栄菊酒造の新酒。ラベルが貼られ、次々に箱詰めされていく=小城市三日月町

 新しい経営者の下で再建した光栄菊(こうえいぎく)酒造(小城市三日月町、日下智(くさかさとし)社長)の新酒が完成した。2006年に廃業した酒蔵を昨年12月に引き継いで1年。大阪府や愛知県の酒蔵で経験を積んだ杜氏(とうじ)の山本克明さん(42)が丁寧に仕込み、米のうま味と独特の酸味が調和した日本酒に仕上がった。

 純米酒の2種類で、名称は「スノウ・クレッセント(三日月)」と「ハローコウエイギク」。来年1月までに一升瓶換算で計5千本を県内外の酒販店約40店舗に出荷する。光栄菊の銘柄で新酒を販売するのは約20年ぶりで、東北や関東などからも生産量を上回る注文が入っているという。

 スノウ・クレッセントはろ過せずに瓶詰めした「うすにごり」で、甘酸っぱい香りが特徴。ハローコウエイギクは、うすにごりと火入れ(加熱処理)をしたタイプがあり、ともに上品な甘みが味わえる。設備を一からそろえ、試行錯誤を重ねてきた日下社長は「やれることは全てやった。杜氏の腕を知る顧客からも高い評価をいただいている」と胸をなで下ろす。

 スノウ・クレッセントは720ミリリットル入りで3245円。ハローコウエイギクは同2420円、1・8リットル入り4400円。来年夏までに毎月1種類ずつ増やす予定で、県内は飲食店などに提供している酒販店約10店舗に出荷する。問い合わせは光栄菊酒造、電話0952(97)6710。

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