新たなファン層獲得のために開かれた女性限定のボートレース教室で、レースを観戦する参加者ら=昨年6月、唐津市原のボートレースからつ

 唐津市原の「ボートレースからつ」の売り上げが好調だ。インターネットで舟券が買える仕組みが広がり、本年度の売り上げ見込みは20年ぶりに500億円を突破した。一方で来場者数は減少が続く。今後は若年層や女性ファン獲得に向け、施設を誰もが楽しめる場として再整備する。

 近年の売上額が増加傾向にあることから、本年度の売上見込額を約514億円としていた。その後、11・2%増となる572億円に上方修正した。

 昨年度は、2020年度までの3年分として15億円を市の一般会計に繰り入れており、市は多子世帯の保育料支援などに割り当ててきた。市幹部は「歳入として非常に大きい。市民へいい形で還元していきたい」と話した。

 背景にはインターネット販売による業界全体の売り上げ増がある。競艇場に行かずともスマートフォンから全国のレース場の舟券が買える仕組みで、18年度の全国のネット売り上げは前年度から21・8%増加した。業界の総売上額1兆3727億円の5割に達する。

 ボートレースからつも例外でない。ネット販売が占める割合は右肩上がりで、本年度は売上予定額の6割に当たる382億円を占める勢いだ。

 ただ、ネット客の数は入場者数には反映されない。スタンドの1日平均入場者数は14年度は1438人だったが、18年度は837人に減った。市モーターボート競走事業管理者の日下義信さん(62)は「入場者減は全体の傾向」としながら「新たなファン獲得のため、若い人や女性にどうボートに触れてもらうかが課題」と話す。

 同場は約50億円かけて施設改修工事を進めており、イベントホールやボルタリング施設、子どもが遊べるスペースを設ける。完成は21年3月の予定。日下さんは「ボートを身近に感じてもらうため、まずレース場に来てもらうことが大事」と強調。同場のテーマパーク化を進める考えを示した。

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