樹木医の診断結果が示された「虹の松原の保全と安全確保に関する会議」=唐津市役所大手口別館

 佐賀県唐津市の「虹の松原」を通る県道で起きた倒木による交通死亡事故を受け、佐賀県が市教委へマツの伐採を申請している問題で、市は20日、民間や関係機関を交えた会議を市役所で開き、県による樹木医診断の結果が報告された。5段階評価で最低となるE評価の中で、病害虫被害がある13本は早急に伐採が必要との見方を示した。

 県唐津土木事務所は、樹木医が診断した327本に関し、外観診断で生育状況や危険度を調べ、判定できないものは精密診断を行ったと説明。健全な状態を示すA評価はなく、経過観察が必要なB~D評価が99本、残り228本が非常に高い危険性があるE評価だったと報告した。

 県は「保全の立場からすると伐採は慎重に検討すべき」(有明海再生・自然環境課)、「病虫害被害のマツ以外は経過観察する。変調があったら、あらためて市と協議したい」(道路課)との考えを示した。

 出席者からは「13本は治療できないのか」「切るのは簡単だが、将来の環境も考えて」などの意見が出され、座長を務めた市経済観光部の畔田浩貴部長は「今回の意見、考えをまとめて庁議に諮り、最終的に決定したい」と述べ、年明けの庁議後に再度会議を開く方針を示した。

 会議は県の伐採申請後の8月9日に開催して以来、2回目。市内の商工、観光関係者や保全団体、住民代表ら41人が出席した。

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