玄関に「鼓の胴の松飾り」を飾り付ける保存会の会員=佐賀市城内の佐賀城本丸歴史館

玄関に「鼓の胴の松飾り」を飾り付け、ユズリハの葉の位置などを下から見ている会員に確認する様子=佐賀市城内の佐賀城本丸歴史館

保存会の会員が玄関に取り付けた「鼓の胴の松飾り」。バランスを考えながらユズリハを添えた=佐賀市城内の佐賀城本丸歴史館

 江戸時代の佐賀藩伝統の正月飾り「鼓(つづみ)の胴の松飾り」が13日、佐賀市城内の佐賀城本丸歴史館の玄関に設置された。台風や大雨による塩害で材料調達に苦労したが、美しく完成させた。鼓の形をした珍しい縁起物に、訪れた観光客は興味深げに見入った。

 松飾りは、初代藩主・鍋島勝茂が年末に突然、謹慎処分を解かれ、急きょ手近な材料で作らせたのが始まりとされる。同館では、開館した2004年に松飾りを復元し、飾り付けが年末の恒例行事となっている。

 同市蓮池町の「鼓の胴の松飾り保存会」(長野幸雄会長)の会員約20人が縦80センチ、横120センチ、重さ約50キロの松飾りに作り上げた。声を掛け合って慎重に取り付け、代々栄えるという意味のダイダイや子孫繁栄の願いを込めたユズリハなどを添えた。

 長野会長(77)は「青々としたわらを集めるのが難しかったが、満足いくものができた」と笑顔を見せた。観光で訪れた東京の会社員、向井和則さん(66)は「すっきりとしたデザインで、圧倒された」と感想を述べた。

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