千栗八幡宮境内社・武雄神社前の狛犬

 みやき町の千栗八幡宮の境内にある、武雄神社前の狛犬(こまいぬ)一対はユニークなお姿だ。向かって右側の獅子(阿像)は「蹲踞(そんきょ)型」、左側の狛犬(吽(うん)像)は腰を上げて今にも飛びかかろうというポーズの「出雲構え獅子型」。寛政12(1800)年の建立で220年間、神様をお守りしている。

 近郊神社の多くが蹲踞型狛犬一対であるのに対し、左右の造りが異なる狛犬は珍しい。特に武雄神社前の狛犬はりりしい面立ちでなく、ほほ笑ましい笑顔だ。生きる上で笑うことの大切さを施主と砥川石工が教えてくれているのかもしれない。お顔を拝見して狛犬に触れるときっと気分も和らぐことだろう。

 町内には同じように左右が異なる狛犬が綾部八幡神社、原古賀天満宮など合わせて8神社にある。この狛犬たちを巡回すれば笑顔と安らぎが得られるのかもしれない。

絵・水田哲夫=鳥栖市本町

文・太田家良明=みやき町白壁

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