笹井宏之さんの短歌を朗読する「草ひばり」のメンバー=伊万里市民図書館

 夭逝(ようせい)の歌人・笹井宏之さん(有田町、本名筒井宏之、享年26)の短歌を味わう朗読会が7日、伊万里市民図書館で開かれた。笹井さんが親しんだ図書館で、参加者らは優しさに満ちた歌を耳で楽しんだ。

 朗読ボランティア団体「対面朗読 草ひばり」(田内法子代表)の4人が、笹井さんの第一歌集「ひとさらい」(書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)刊)から20首を取り上げた。「えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい」など、歌をモニターに映し出しながら読んだ。笹井さんの父・孝司(たかし)さんと法泉寺(同町)の桃谷法信住職は、オカリナとギターで演奏を披露した。笹井さんの短歌に桃谷さんが曲を付けた「葉桜を」では会場から歌声が漏れた。

 朗読会は、今年の夏に歌人の東直子さんが第43回全国高校総合文化祭(2019さが総文)文芸部門の講演で伊万里に来た際、同館を訪れて「ここで朗読会ができたら、どんなに良いだろう」と語ったことをきっかけに開かれた。

 笹井さんのファンだという福岡市の阿部諭さん(40)は「人の声で聞くと、違った感じでぐっときた。新たな歌の意味が分かった気がする」と話していた。

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