佐賀地検の検事正に着任した小弓場文彦氏

 「地道にまじめに誠実に」との座右の銘を胸に、一つ一つの事件と向き合ってきた。「失敗を恐れず果敢に挑戦してほしい。派手さを求めず、諦めずに地道にこつこつと仕事をしてほしい」。佐賀地検のトップに就き、現場の検事たちに期待を込める。

 大阪地検時代の2001年、大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)で校内児童殺傷事件が起き、容疑者の男を取り調べた。男は冗舌で自身を大きく見せる側面があったが、真意は何なのか慎重に探っていった。「人から話を聴くためには相手を否定せず、対話をきちんと続けるのが大事」。検事としてあるべき姿を考えた経験を振り返る。

 和歌山県出身。これまで大阪や高松、福岡など西日本を中心に勤務し、佐賀は今回が初めて。「温暖で自然豊かないいところ。すごい人出と聞いているバルーンフェスタに行ってみたい」。精神科医の中井久夫の著作を愛読し、「人に対する優しいまなざしがある」と語る。

このエントリーをはてなブックマークに追加