SAGAサンライズパークのイメージ(佐賀県提供)

 SAGAサンライズパーク(旧佐賀県総合運動場一帯)のアリーナ工事の入札不落問題で、県議会総務常任委員会(岡口重文委員長、10人)は12日、付託されている建設費65億円の増額補正を含む補正予算案の採決を先送りした。質疑では不落の要因などに関して執行部側の答弁不足を指摘する声が相次ぎ紛糾、審議は休憩を挟み約9時間に及んだが、「審議が不足している」と判断した。県議会事務局によると、常任委の採決を翌日以降に持ち越すのは異例で、平成元(1989)年以降では初めて。

 岡口氏は終了後、「それだけ大事な議案で簡単にはできないというのが皆の意見」と報道陣に説明した。

 16日に予定するスポーツ振興対策等特別委員会での審議を経て、再び総務常任委を開いて採決する。最大会派の自民党(25人)が総務常任委の理事会で各会派に申し入れ、決定した。

 委員会質問では木原奉文(自民)、野田勝人(県民ネット)、木村雄一(公明)、稲富正敏(自民・鄙の会)の4議員が入札不落問題を取り上げた。

 執行部側からは不落の最大の要因とされる約1万トンを使用する鉄骨価格の高騰について、鉄骨自体の価格ではなく、鉄骨の加工、組み立て、溶接を担う技術者の人件費が高騰したことが原因との説明があった。真坂昇SAGAサンライズパーク整備推進課長は「これほどの(加工)工場の奪い合いは予想していなかった」と釈明した。議員からは「民間であればクビになる事案」「一度立ち止まり、臨時議会も検討しては」との厳しい意見が相次いだ。

 自民会派は質問の合間に議員団総会で対応を協議した。議員の一人は「付帯決議や修正案などさまざまな意見がある」と話した。

 アリーナ工事を巡っては、入札価格が建設費上限の予定価格を大幅に上回り、不落になった。

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