2018年度の収益が伸び悩んだうれしの茶交流館チャオシル=嬉野市嬉野町

 嬉野市が運営するお茶の体験施設「うれしの茶交流館チャオシル」で、2018年度の収益が市が見込んだ目標を下回り、3分の1程度にとどまった。市は18年度当初予算で年間1825万円の収益を見込んでいたが、体験料や喫茶スペースの売り上げなどを合わせて528万円だった。年間2万人の来館者数の目標は達成したが、市農業政策課は「来館してもらえても、体験コーナーへの興味を十分に引くことができていない」と分析している。

 チャオシルはうれしの茶に特化した観光施設で、市が5億9926万円で整備し、18年4月に開館した。同年7月からは入館料を無料にして、入館後の体験料の一部を値上げしていた。「お茶の入れ方教室」や釜いり体験コーナーがある。

 農業政策課うれしの茶振興室によると、18年度のチャオシルの年間運営費は3090万円。収益の内訳は入館料と体験料の収益が401万円で、喫茶スペースや売店の売り上げが127万円だった。このため、運営費から収益を差し引いた2562万円は一般財源を充てている。

 一方、18年度の来館者数は2万2537人で目標を上回り、このうち外国人観光客は2504人だった。

 市は収益が伸び悩んだことを受け、本年度の収益目標を795万円に修正した。農業政策課は伸び悩んだ要因について「県内に類似施設がなく収益見込みの参考がなかったことや、(入館無料化で)前提が変わった部分もある」と受け止めている。その上で「あくまで資料館としての位置付けだが、収益の結果をよしとしているわけではない」と一層の工夫をする考えで、運営の民間委託も視野に入れている。

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