生徒たちに夢を諦めないことの大切さを訴えるラモス瑠偉さん=小城市の小城高

 サッカー元日本代表で、現在はビーチサッカー日本代表の監督を務めるラモス瑠偉さん(62)が9日、小城市の小城高で講演した。ラモスさんは「努力すれば結果は出る。夢を諦めないで」と生徒たちに呼び掛けた。

 ブラジルの比較的裕福な家庭で育ったというラモスさんは、税理士や弁護士をしていた父を幼い頃に病気で亡くした。「土地、家、車、全部取られた。天国から地獄だった」。5人の子どもを育てるために朝から晩まで働く母を見て、プロサッカー選手になることを決意。20歳の時、家族に楽をさせるために来日した。

 ラモスさんは、日本リーグで得点王やアシスト王などタイトルを総なめにし、母のために家を建てたエピソードを紹介。一方で、試合中のトラブルで1年間の出場停止処分を受けたり、オートバイ事故で足を複雑骨折したりした点にも触れた。妻や見守ってくれたクラブの社長に恩返ししようと、困難から逃げず、その後も活躍を続けて昨年には日本サッカー協会殿堂入りも果たした。「夢を諦めなかったことで神様がご褒美をくれた」と語った。

 質問コーナーで生徒から「夢が見つからない時には」と問われたラモスさんは「夢は一つじゃないし、必ず見つかる。それに向けて努力をすれば、かなわなくても他の夢が出てくるし、いろんな世界が見えてくる」と助言した。

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