学生が育てたキュウリを観察し、生育状況について解説する特任講師の山口仁司さん(右)=佐賀市川副町の県農業大学校

 全国的に知られる武雄市のキュウリ農家、山口仁司さん(68)が、今年から特任講師を務める佐賀県農業大学校(永渕和浩校長)で実習指導を行った。山口さんは学生が育てたキュウリの生育状況を確かめながら栽培のノウハウを紹介し、作物を細かく観察することが大切と伝えた。

 キュウリが栽培されている温室に学生と一緒に入った山口さんは、育てている学生に水の量や日照などの管理状況を質問。キュウリを観察して「水分が多い一方、栄養が不足してるようだ」と指摘し、「葉がやや茶色くなっている」と、それが葉や茎、実にどう表れているか具体的に説明した。

 「最初は枯らすのが怖くて、水を多く与えがちだが、キュウリとしては、もう欲しくない状況」とも話し、作物の生育段階に応じて適切に管理する大切さを強調した。最後に山口さんは「観察力、判断力を高め、高い栽培技術を持つ佐賀農業を支える人材になってほしい」と語り掛けた。

 授業を受けた学生の一人は「実物のキュウリを前にした説明で、本当によく分かった。今後は、自分なりによく考え観察しながら栽培したい」と語った。

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