2022年度の暫定開業に向け、新幹線の駅舎の工事などが進むJR武雄温泉駅周辺=武雄市武雄町

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)に関し、赤羽一嘉国土交通相は6日の閣議後会見で「(佐賀県)知事と次に会う時に、議論を深めていくことになると思う。知事の真意もうかがいながら議論を進めていきたい」と述べた。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームは、赤羽氏と山口祥義知事が会談する方向で調整している11日に都内で会合を開き、長崎ルートの現状について国から報告を受ける。 

 赤羽氏は、8月の与党検討委の「フル規格による整備が適当」とする方針について「この与党方針は重く受け止めている」とし、国交省として「方向転換を決めたということは全くない」と説明した。

 一方、与党方針を重視した形で議論を進めるのかという質問に対しては「そこは非常に微妙なニュアンス」と前置きし「この間、知事が地元で発言されたこともあると思うが、直接聞かないと分からない。(次回の面会で)発言の真意もうかがいながら、議論を進めていきたい」と述べた。国交省は、フル規格を前提とした協議に反発する佐賀県の意向を踏まえ、フル規格やミニ新幹線、スーパー特急など県が示す「5択」での協議に応じる方向で検討している。

 与党議員の一人は「5択の中にフル規格がなければ問題だが、フル規格も残っている。まずは佐賀県に協議に加わってもらわなければならない」として、国交省の検討に理解を示した。

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