伝熱管を切断し、廃炉作業を進める作業員ら=東松浦郡玄海町の九州電力玄海原発(撮影・鶴澤弘樹)

 九州電力は5日、2015年4月に廃止となった玄海原発1号機(東松浦郡玄海町)の廃炉作業を公開した。九電が17年7月から着手した廃炉作業を公開したのは今回初めて。

 公開されたのは、1、2号機のタービン建屋内にある放射能汚染のない2次系設備の解体作業。蒸気発生器に送る水を温める第3低圧給水加熱器で、約20人の作業員が加熱器内にある長さ約16メートルの伝熱管を半分の長さに切断し、抜き取った。加熱器の解体は年度内に終了する予定。今年度はこのほか、湿分分離加熱器ドレンタンクとグランド蒸気復水器の2次系設備の撤去がすでに完了している。

 1号機は、15年12月に九電が原子力規制委員会に廃炉を申請。17年に国の認可と、佐賀県と玄海町から事前了解を受け作業に着手、54年度に作業を終える計画。現在は、4段階に分かれた廃炉作業の第1段階「解体工事準備期間」にあたる。作業によって発生する低レベル放射性廃棄物は約2890トンと試算している。

 九電は「どのような作業をしているか、情報公開の一環」と今回の公開の意図を説明。「作業は30~40年とかなり長期的。まずは安全第一で作業に取り組む」としている。

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