金子剛さん(左)の解説を聞きながら、鑑賞する来場者=佐賀市の県立美術館

 「85回記念東光展巡回佐賀展」(東光会佐賀支部緑光会主催、佐賀新聞社共催)が5日、佐賀市の県立美術館で開幕した。「具象の美」を追求し続ける作家たちの多様な精神性が投影された90点を展示。来場者は作家による作品解説にも耳を傾けながら、鑑賞を楽しんだ。

 会場には、日本芸術院会員で東光会理事長の佐藤哲さん=静岡県=の「JAZZMAN」や、同会理事の金子剛さん(80)=佐賀市=の「小鳥のいる家族」をはじめ、多彩な画面構成や色合い、絵肌の作品が並ぶ。

 会場では、金子さんら作家が来場者に作品の見どころを解説。古びた手洗い場を繊細なタッチと色合いで描き、一般公募で最高賞となる「東光賞」を受賞した大学生、金谷顕人さん(19)=岡山県=の「跡」については「他の人が思い付かないモチーフの選び方、色調のまとまりに優れ、しっとりとした雰囲気もいい」と述べ、来場者は興味深げに見入っていた。

 自らは書をたしなむ嬉野市の織田良範さん(69)は「絵の迫力とともに、作家が込めた思いやメッセージ性の強さを感じる。ずっと見ておきたい作品もあった」と話した。

 巡回佐賀展は15日まで。入場料は一般700円、学生400円、高校生以下無料。11月に開いた緑光会の親子スケッチ展の入賞、入選作約100点も、県立博物館横の岡田三郎助アトリエで8日まで展示する。

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