経営で重視すべきポイントなどを語った元カルビー会長兼CEOの松本晃氏=佐賀市のホテルマリターレ創世

 カリスマ経営者として知られる元カルビー代表取締役会長兼CEOの松本晃氏が3日、佐賀市で講演した。「成長を続ける強い会社の作り方」をテーマに、経営者として重視すべきポイントや社員が働きやすい環境づくりについて自らの豊富な経験を基に紹介した。

 松本氏は1972年に伊藤忠商事に入社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社長を経て2009年にカルビー会長兼CEO、18年からRIZAPグループ代表取締役などを歴任。カルビーでは8期連続増収増益を達成し、16年に「女性が輝く先進企業表彰」の内閣総理大臣表彰を受けた。

 松本氏は、「経営とは全ての利害関係者を喜ばせること」と話し、その優先順位は顧客、従業員、地域社会、株主の順で、「株主を最優先にすると誤る」と指摘した。社の変革とは既得権を奪うことといい、カルビーでは権限、個室、社用車、接待費を自ら捨てることから始め、「会社は簡素化、透明化、分権化が必要。権限委譲は人を元気にし、社員が成長する最良のツールになる」とした。

 「定例会議や資料作りは部下の時間を奪うからやめよう」と話し、“24時間働けますか”というキャッチフレーズに代表される30年前の「異常な時代」と決別し、仕事が終わったら早く帰らせて学びや教養、健康づくりや家族との時間をつくらせようと語った。

 講演は佐賀共栄銀行(佐賀市、二宮洋二頭取)の取引先などでつくるビジネスクラブの一環で開き、経営者ら約210人が参加した。講演後は講師を囲み、懇親会も開いた。

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