進出協定を締結し、握手を交わした菱木豊社長(右)と秀島敏行佐賀市長=市役所

 人工知能(AI)を使った自動野菜収穫ロボットを開発するベンチャー企業「inaho」(イナホ、本社・神奈川県)が3日、佐賀市と進出協定を結んだ。佐賀支店を市南部に年度内に設け、高齢化や人手不足に悩むアスパラ農家にロボットを貸与する。1月に開設した鹿島支店に続き2店目となる。

 アスパラの反収(10アール当たり収量)日本一で、佐賀県内のアスパラ農家の4割超に車で30分圏内の市の立地のよさに着目した。佐賀支店は従業員7~8人が常駐、地元雇用も計画する。

 ロボットはAIがアスパラの長さを判断しアームで刈り取る。スマートフォンで操作でき、利用料金は収穫高の15%など初期投資を抑えることができるという。県内での導入希望は既に約100件あり、初期の貸し出し数は鹿島支店と合わせて15台から始め、来夏以降に月間で100台ずつ増やす。福岡県大木町の農家にも貸し出す。

 締結式で菱木豊社長は、行政の支援も進出の決め手になったと述べ「雑草を刈るロボットの研究中、佐賀のアスパラ農家に出会ったのが開発のきっかけ。作業負担の軽減で生産規模拡大を支援したい。来年はトマトにも挑戦する」と話した。秀島敏行市長は「施設園芸の助けになる」と歓迎した。

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