友人たちと訪れ、10万人目の来場者となった石野恭子さん(左)=唐津市の鯨組主中尾家屋敷

 唐津市呼子町の捕鯨の歴史や文化を伝える「鯨組主中尾家屋敷」が3日、入場者10万人を達成した。10万人目となった大阪府堺市から訪れた石野恭子さん(71)は「大変うれしい」と喜んだ。記念品として唐津焼や松浦漬などの詰め合わせが贈られた。

 石野さんは友人たちと3人で呼子町などを訪れた。当初は船で七ツ釜を見に行く予定だったが、船が欠航になったため、たまたま立ち寄ったという。初めて呼子町を訪れ、「立派な梁(はり)の建物が多くて、いい所」と話した。

 18世紀半ばに建てられた中尾家屋敷は、江戸時代に捕鯨業を営み、巨万の富を築いた中尾家の旧宅で、県重要文化財に指定されている。入場料は210円(小中学生は100円)で、屋敷の主屋が一般公開されているほか、呼子の捕鯨の歴史に関する資料も展示されている。

 建物を買い取った市が4億円をかけて整備し、2011年4月に開館。14年に入場者5万人を突破した。一時期は団体客の減少に伴い、入場者が減った年もあったが、今年は団体客も戻りつつあり、台湾を中心に外国人観光客も増えてきているという。

 開館9年目での10万人達成に、熊本守男館長(69)は「予想より少し遅かった」としながら、「年間で1万人の入場者が確保できるように地道にPRをやっていきたい」と意気込んだ。

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