段ボールベッドの強度を確かめる留学生=佐賀市の本庄公民館

避難所にある非常食を実際に調理する留学生ら=佐賀市本庄の本庄公民館

 佐賀市内在住の外国人に地震や大雨などの防災の基礎を学んでもらい「リーダー」を育てる講習会が11月30日、同市の本庄公民館で開かれた。8月の佐賀豪雨を主な事例として取り上げ、洪水や浸水に対する避難方法のほか、段ボールベッドの設営などの実践的な取り組みもあり、参加者は真剣な表情で受講していた。

 佐賀豪雨時、佐賀市内には約1800人の外国人が在住していたが誰一人避難しておらず、外国人の防災リーダーを育成しようと市が企画した。市内の大学や短大の留学生約30人が参加した。

 市の防災担当の職員が、佐賀豪雨時の市内の被災状況を紹介した上で、大雨と地震の防災対応の違いと基礎的な避難の方法について説明した。避難所用の段ボールベッドは、参加者全員で組み立てた。東南アジア系の留学生は「意外と頑丈で暖かく、避難所での就寝でも比較的リラックスできるのでは」と感心した様子。非常食のドライフーズの調理では、水と熱湯での仕上がり時間の違いを確認した。

 フィリピン出身で佐賀女子短大地域みらい学科1年のバヤンド・ジャニス・バスチャンさんが、2011年の東日本大震災時、福島県内の避難所での体験談を語った。「余震が続く中、避難所では多くの日本人や外国人が身を寄せた」と話し、「避難所での睡眠は大変だった。生活をともにすることで、復旧に向け日本人と一緒に協力し合った」と述べた。

 講習会は今後、シリーズ化することにしており、佐賀市総務部の大串賢一副部長は「市内の技能実習生にも参加してもらい、地域住民とともに行動する防災リーダーを育てたい」と話した。

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