AIを活用したデマンドタクシー実証運行出発式で表示マグネットを取り付ける松尾佳昭町長=有田町役場

 県内初のAI(人工知能)を活用した予約制乗り合いタクシー「デマンドタクシー」の実証運行出発式が2日、有田町役場で開かれた。現在も運行している曲川・大山地区で来年1月までの2カ月間実施。AIで最適な運行ルートを判断し、配車効率や利用者の利便性向上につながるかを検証する。

 実証期間中は、乗車予約のデータからAIが決定した運行ルートが、運転手のタブレット端末に届く。平日に加え土曜も運行し、乗降場所が郵便局など3カ所増え10カ所になる。1日6便の運行から、正午前後までの4便と午後1~4時は各予約に応じて運行。予約は電話に加え、スマートフォンのアプリでもできる。従来と同じ最大4台で運行する。

 中山間地域の新たな公共交通構築を目指す県の助成を受けた。AIはソフトバンクとトヨタ自動車などが共同出資したモネ・テクノロジーズ(本社・東京、宮川潤一社長)が提供する。

 出発式で松尾佳昭町長は「成果を踏まえ、利用者視点に立った公共交通を目指したい」とあいさつ。運行事業者の三枝茂利・有田タクシー社長は「人手不足解消や配車効率向上につながれば」と期待した。

 事業費620万円。地区住民が対象で、利用者の年齢制限はなく約680人が登録している。3月中に結果をまとめ、その後の運用に生かす方針。

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