色鮮やかに塗り直された楼門=佐賀市与賀町の与賀神社

保存修理の工事を終えた「三の鳥居と石橋」

 佐賀市の与賀神社にある国の重要文化財「朱塗りの楼門」と「三の鳥居および石橋」の保存修理の工事が終わった。1975年以来、44年ぶりに塗り直された朱色の鮮やかな楼門などがお目見えしている。

 楼門は1482年、鍋島家と血縁のある太宰小弐政資が与賀城を築き、同時期に建立されたとみられている。鳥居は、鍋島直茂が朝鮮出兵から無事に帰還したことを祝って妻が建立したとされる。石橋には、直茂が徳川幕府から佐賀の統治を任されたことへの感謝を示す刻印がある。

 保存修理は、色落ちや傷みが進んでいたことから文化庁や県、市が計画し、2月から工事が始まった。楼門は漆や水銀などを混ぜた丹塗りを施し、屋根にある鍋島家の家紋にも金ぱくを塗った。柱にカーボンファイバーを入れて災害時の揺れをしのぐ補強をした。鳥居と石橋は、コケを除いたり、使われている石のずれを直したりしている。保存修理工事の事業費は6300万円。

 今後は鳥居と石橋の耐震工事を実施し、来年12月までに終える見通し。中村良信宮司(73)は「楼門は鮮やかな朱色に仕上がった。ぜひ参拝に訪れて」と呼び掛けている。

このエントリーをはてなブックマークに追加