佐賀県は25日、県産イチゴの新品種「いちごさん」の親苗十数株が唐津市の圃場から盗まれたと発表した。唐津署が窃盗容疑で捜査をしている。

 県園芸課によると、9日昼ごろ、ハウスを訪れた生産者の50代男性が、2020年度産として植える予定だった親苗がなくなっていることに気付いた。男性はJAへの報告や県による状況の確認を経て、21日に唐津署に被害届を提出した。

 いちごさんは県が育成者権を持つ品種で、栽培する場合、県が通常利用権を許諾しているJAから苗の譲渡を受ける必要がある。不正に取得して栽培される恐れがあることに関して県は「育成者権が侵害される上に、利用が認められていない県外に苗が流出しかねない」と懸念を示している。

 県は今後、盗難が発生した場合は被害の程度にかかわらずJAなどに報告し、警察に被害届を提出するように指導する。苗の数を把握するための管理台帳を整備することも呼び掛ける。

 県は不正に取得した人物が特定されれば、苗の処分や返却を求め、苗を増やしたり販売したりしていた場合は損害賠償請求などを検討する。

このエントリーをはてなブックマークに追加