イカの活き作りなどを提供、萬坊が手掛ける海中レストラン=唐津市呼子町

 JR九州は25日、佐賀県の名物となっている土産品「いかしゅうまい」を製造、販売する「萬坊」(唐津市呼子町、太田順子社長)が実施する第三者割当増資の全てを引き受け、子会社化すると発表した。12月16日に取得後は、発行済み株式の95・7%を保有する。買収額は非公表。

 JR九州は地域貢献の取り組みなどを評価しているといい、土産品の販路拡大や、萬坊のブランドを生かした新たな商品や業態の開発を目指す。

 萬坊はいかしゅうまいの草分けで、1977年に設立された。日本で初めてとされる海中レストラン「海中魚処 萬坊」(唐津市)を83年に開業した。2019年8月期決算の売上高は約11億円。子会社化後も太田社長をはじめ経営体制は変わらないという。

 萬坊は経営圧迫要因となってきたフグ養殖事業の撤退や不採算店の閉鎖で黒字転換を図っており、太田社長は「創業者利益を考えるとオーナー企業のままがいいが、これからの事業発展を考える中で最良の選択と判断した」と話し、JRとのシナジー(相乗効果)を期待する。

このエントリーをはてなブックマークに追加