神事を終え、今年初めてしぼった酒の味を確かめる天山酒造の関係者=小城市小城町岩蔵の同酒造

 8月の佐賀豪雨で被災した小城市小城町岩蔵の天山酒造で25日、今月2日に仕込んだ酒の初しぼりがあり、関係者で新酒の出来を確かめた。七田謙介社長(48)は「県外からの復旧支援など多くの方から励ましをいただいた。おいしいお酒で恩返ししたい」と語った。

 同酒造は豪雨で麹室(こうじむろ)やポンプ機などが損傷し、約1千万円の被害を受けた。営業を続けながら10月中旬まで復旧工事を続け、例年の仕込みの時期にどうにか間に合わせることができた。

 今シーズンの無事などを願う神事には、杜氏(とうじ)や米の生産者など11人が参加。近くの天山神社の泉靖雄宮司(86)のおはらいの後、試飲した。蔵人代表で杜氏の後藤潤さん(53)は「豪雨や浸水被害、米の不作などで心配していたが、米のうまみ、味もしっかりのっている」と笑顔を見せた。

 富士町産「日本晴(にほんばれ)」を65%精米した本醸造、生タイプの新酒「天山しぼりたて」は、1・8リットルで税抜き2350円。12月4日から1升瓶換算で約9千本を店頭発売する。七田社長は「フレッシュですっきりと飲める。うまくできほっとした」と目を細めた。

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