基調講演で生活時間の確保を提唱する圷由美子さん=佐賀市の佐賀県教育会館

 女性教育労働者研究集会が23日、佐賀市の佐賀県教育会館で始まった。基調講演では、東京弁護士会男女共同参画推進本部事務局次長の圷(あくつ)由美子弁護士が教員の長時間労働など課題を挙げながら、家庭や地域の時間をしっかり確保する必要性を唱えた。

 圷さんは、残業が多い職場はパワーハラスメントが多いというデータや、学生が有給休暇の取りやすさや残業がないことを重視している傾向を説明した。1日の中に労働時間、睡眠時間に加えて家事や休息、地域活動などを想定した「生活時間」を取り入れる考え方を提唱し、「生活時間を大事にするようにして、それから労働などを考えるのが望ましい」と述べた。

 教員の人材確保の観点からも労働時間の短縮が必要な状況を指摘し、各学校の労働環境を改善する取り組みを教員間で情報共有して広げるよう呼び掛けた。その上で、「子どもたちのために先生は元気であるべき。生活や労働に対する考え方を大きく変えることが求められる」と強調した。

 集会は日教組九州地区協議会が主催し、24日まで。九州から約200人が参加している。

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