上瀧泰嗣さん

堀川義英さん

 地域文化の振興に功績があった個人や団体を表彰する地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)に、佐賀美術協会名誉会員の洋画家上瀧泰嗣さん(79)=佐賀市=と、元県文化財保護指導委員の堀川義英さん(77)=唐津市=が選ばれた。26日に京都市で表彰式が開かれる。

 上瀧さんは佐賀大学特設美術科を卒業後、美術教諭として佐賀西高、佐賀工高などで教えた。佐賀大教授や佐賀美術協会理事長などを歴任。二紀展で黒田賞を受賞し、二紀会委員として佐賀支部長を長く務めた。2015年には県政功労者表彰も受けている。

 現在も精力的に創作に打ち込む傍ら「絵を描く楽しさと、観る喜びを伝えたい」と、二つの絵画教室を掛け持ちする。今回の受賞に「作品を評価されるのとは違うので戸惑いがある」としつつも「佐賀の美術界にもっと若い人が出てきてくれるよう少しでも力を尽くしたい」と話す。

 堀川さんは佐賀大学時代から文化財保護に取り組み始めた。卒業後、小学校教諭になり、35歳から5年間、県教育委員会指導主事としてさまざまな遺跡調査に関わった。唐津市の柏崎遺跡群では県重文の「内(ない)行(こう)花(か)文(もん)鏡(きょう)」や銅矛の鋳型などを発掘した。

 40歳で教諭に戻り、地域の歴史教育に力を入れ、70歳まで県文化財保護指導委員を30年務めた。「昔は発掘調査が何の役に立つと言われたこともあったが、今は文化財が市民権を得た」と述べ、自身の体験や郷土の歴史を交えた「考古学史」を一冊にまとめたいと話している。

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