「気候変動時代」の地域経済再生の在り方を語った枝廣淳子さん=佐賀市のエスプラッツ

 ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア氏の著書「不都合な真実」を翻訳した環境ジャーナリストで大学院大学至善館(東京)教授の枝廣淳子さんが19日、佐賀市のエスプラッツで講演した。地球温暖化対策と経済再生につながったエネルギーの地産地消に取り組む自治体などの先進事例を紹介した。

 枝廣さんは、英国南部の都市トットネスでは市民が出資して水力発電所やビール工場を建設したことを説明した。「食料やエネルギー、働く場所を外部に依存し過ぎない、地域経済をつくり直す試みが広がっている」と解説した。地元木材を使ったバイオマス発電に町ぐるみで取り組む北海道下川町、行政の資材調達の評価基準に地域貢献を取り入れた英国マンチェスターの事例にも触れた。

 佐賀市では2008年、248億円がエネルギー代金として市外に流出しているとし「外に漏れ出すお金を減らし、地域内で回すことが大事。資源、人、お金を循環することが持続可能で幸せな地域づくりにつながる」と強調した。

 講演は市環境政策課が「地域経済活性化学習会」と題して開き、約100人が聴講した。

 

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