飛行を再開した陸上自衛隊AH64D戦闘ヘリコプター=20日午前、三重県伊勢市の明野駐屯地

 昨年2月に神埼市千代田町の住宅に墜落したAH64D戦闘ヘリコプターの同型機が20日、三重県伊勢市の陸上自衛隊明野駐屯地にある航空学校で飛行を再開した。防衛省は段階を踏んで操縦士の訓練を進め、予定通りいけば12月から年明けに陸自目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)での飛行再開を目指す考え。

 飛行再開は約1年9カ月ぶりとなった。航空学校の男性教官2人が搭乗し、正常にエンジンが作動するか確認。ローターが高速で回転し、地上約1・5メートルの高さまで浮上した。約10分間、その場で旋回するなどして安全を確かめた。訓練ではなく、機体の点検を目的とした飛行だった。

 今後、同様の点検を繰り返し、異常がなければ、事故機が所属した目達原駐屯地の操縦士全員が数週間にわたり訓練のため飛行を実施する。技量が回復したと判断されれば、防衛省幹部が再度、佐賀県内の関係自治体を訪れ、県内での飛行再開を説明する。

 航空学校長兼駐屯地司令の服部正陸将補は「再発防止策を徹底し、丁寧かつ慎重に整備を進めて飛行再開に至った。引き続き安全の確保に万全を期す」とコメントを出した。

 ヘリは昨年2月5日、定期整備後の試験飛行中に墜落し、乗組員2人が死亡、現場の住宅が全焼し、家にいた小学生の女児がけがをした。陸自は今年9月、事故の原因について調査結果を公表した。【共同通信】

このエントリーをはてなブックマークに追加