米の不作を受け、緊急に新調された2等米と3等米のパッケージ=佐賀県庁

 佐賀県のブランド米として親しまれている「さがびより」で1等米の占める割合が激減し、1割に満たない状況になっている。例年は1等米が全体の8割を超えていたが、天候不順や塩害、病害虫などの影響で、今年は2等米、3等米が多くなる。新米が店頭に並ぶ時期も例年より1カ月以上遅れ、12月中旬までずれ込む見通しになっている。

 さがびよりは2009年、本格的に導入された。しっかりとした食感や甘さが特長で、18年まで9年連続で日本穀物検定協会の米の食味ランキングで最高評価「特A」を獲得した。JAグループでの出荷量は例年1万3千~1万4千トンに上る。

 JAさがや県流通・貿易課、農産課によると、さがびよりの場合、例年は1等米が全体の8割を超えていた。今年は9月の台風17号による潮風の影響で有明海沿岸部を中心に塩害が発生し、1等米の基準に満たない米が大量に出た。

 全国ワーストの63となった10月15日時点の作況指数を踏まえると、今年は1等米が1割未満になり、2等米が約3~4割、3等米が約5~6割程度になる見込みと説明している。収穫時期が重なるヒノヒカリやヒヨクモチでも影響が懸念されている。

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