「“弁当の日”の経験が心と体を育む」と話す竹下和男氏=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀新聞社が主催する佐賀政経懇話会の例会が19日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。子どもが親の手を借りずに弁当を作る「弁当の日」の提唱者で香川県の元小学校長の竹下和男氏(70)が講演し、子育ての楽しさやよりよい社会をつくるために、健全な体と心を育む「食」の大切さを呼び掛けた。

 竹下氏は香川県の滝宮小学校で2001年、献立から片付けまで子どもに取り組ませる「弁当の日」を始めた。取り組みは全国に広がり、19年5月末で約2300校が実践している。

 講演では、いじめや虐待、家庭内暴力、引きこもりなどの社会問題に触れ、体や心の状態が不安定な子どもたちや、子育てを負担に思う人が増えていると指摘した。弁当の日の経験が、子どもの体と心の成長に大きく関わってくるとして「誰かに喜んでもらう感覚が育って相手の気持ちが分かる人に育つ。喜んでもらう経験が親になったときに子育てが楽しいと思えるようになる」と話した。

 竹下氏は20日午前11時から、唐津市の唐津シーサイドホテルで開く唐津政経懇話会でも講演する。

 (講演要旨を後日、オピニオン面で紹介します)

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