杉内由美子本部長

 全国の都道府県警察組織で、通算4人目となる女性本部長。「佐賀は部門間や所属同士の連携がよく取れており、総合力をより発揮できる地域」。県内で多発するニセ電話詐欺やサイバー犯罪、交通事故などの課題解決に意欲を示す。

 環境問題を学ぶために東大農学部に進むも、「官庁訪問で『人のために仕事をする』という原点に一番近いのが警察だと考えた」。警察庁入庁後に被害者支援の立ち上げに携わり、刑事手続きなどの情報提供や相談体制の充実、女性捜査員の育成に尽力した。佐賀県内は現在、県と全20市町で犯罪被害者支援条例が策定されており、「隔世の感」とその広がりを喜ぶ。

 県警トップ就任に「性別は意識せず、できることを精いっぱいやりたい。女性職員からは『心強い』と言われ、精神的な力になれているならうれしい」。子育てなど多様なライフステージにいる職員が活躍できる環境を望ましいとし、佐賀ではまだ例がない男性職員の育児休暇取得も目指す。

 埼玉県出身。着任後は有田町や嬉野市を訪れ、焼き物や温泉を堪能した。趣味として8年前から沖縄の染色工芸「紅型(びんがた)」を始め、これまでのれんや帯を手掛けている。

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