22日から30回目の「民陶火まつり」を開く丸田延親さん=武雄市武内町の丸田宣政窯

民陶火まつりのため特別に焼かれた刷毛目に辰砂の流しがけを施したどんぶりのセット

 武雄市武内町の丸田宣政窯で22日から3日間「民陶火まつり」が開かれる。400年を超える歴史を持つ肥前黒牟田焼を広く知ってもらおうと始まった催しで、今年で30回目を迎える。

 黒牟田焼は、豊臣秀吉が「文禄・慶長の役」の際に連れ帰った朝鮮陶工が黒牟田地区で開窯したのが始まり。民陶火まつりは1989年、同じ始祖の多々良焼を含む5窯元が集まって始まった。

 窯元の廃業などの事情で2008年からは丸田宣政窯だけで開くようになった。同窯窯主の丸田延親さん(55)は「父(宣政さん・故人)や私の知人ら多くの人に支えられた」と振り返る。今年も30枚の案内看板の取り付けや窯周辺の草払いを約20人が手伝い、まつりの日も運営を支える。

 まつりでは、日常使いの食器や花器など約2千点が並ぶ。2割引で5千円購入ごとの抽選会もある。黒牟田焼の特徴の紅色に発色する釉薬(ゆうやく)「辰砂(しんしゃ)」を使った大鉢やつぼもある。毎年恒例の特別に用意する作品は大小のどんぶりセット(6千円)で、辰砂の流しがけと鉄絵の2種がある。

 久留米絣(かすり)やホタテ焼き、雑貨などの露店も並び、23日午後1時と24日午後0時半からは、国内外で活躍する篠笛奏者・望月美都輔さんのコンサートもある。延親さんは「よく30年も続けることができた。紅葉も美しくなってきた山里で伝統ある器を楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。問い合わせは電話0954(27)2430。

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