佐賀名人のタイトルをかけて対局する才田名人(右)と挑戦者の河原三段=佐賀市の旅館あけぼの

 将棋のアマ棋士佐賀県ナンバーワンを決める第42期佐賀名人戦(佐賀新聞社主催、日本将棋連盟佐賀県支部連合会・佐賀名人戦実行委員会主管)の挑戦手合三番勝負が16日、佐賀市の旅館あけぼので開かれた。第41期名人で永世名人の才田信之五段(52)=佐賀市=が、河原靖三段(31)=伊万里市=を2勝で退け、5期連続、通算27期目の名人位タイトルを獲得した。

 挑戦者の河原三段は本戦リーグを9戦全勝の圧倒的な強さで突破し、初の挑戦権を獲得した。対局前の予想通り、2局とも居飛車穴熊に構える才田名人に、三間飛車の河原三段が挑む構図。第1局は河原三段が名人の穴熊に迫る場面もあったが、第2局は才田名人が序盤から終始リードする一方的な展開となった。

 防衛を果たした才田名人は「河原三段は段位以上の実力の持ち主で、終盤の強さに注目していた」「互いに予想通りの展開になったが、ここ数年は直接対局する機会がなく、その空白期間が自分に有利に働いた」と振り返った。

 初のタイトル戦を終えた河原三段は「想定していた通りの展開だったが、最後は大局観の差が出てしまった」と敗因を分析し、「次もこの場に戻ってきたい」と来季へ意欲を見せた。

 立会人を務めたプロ棋士の小林裕士七段は「1局目はどちらが勝つか分からず見応えがあった。特に終盤に挑戦者が放った勝負手2四角と、それを2一竜と切り返した名人の攻防が印象的だった」と評価していた。

 

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