GAPに取り組み安全な職場環境も意識するようになったと話す中島鶏園の中島康祐専務=佐賀市のグランデはがくれ

 農業の生産工程を管理する取り組みGAP(ギャップ)を畜産分野で広げようという研修会が、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。養鶏農家による事例報告や専門家の講演などがあり、県やJAの指導員ら約50人がGAPの有用性について学んだ。

 GAPは「良い農業のやり方」という英語の略。東京五輪に安全な食料を提供する方法として注目されている。県の担当者は「横文字で難しく聞こえるが、要は、畜産農家が従来やっている生産工程を文書や記録で見える化し、改善する取り組みだ」と概要を説明した。

 事例発表では、「GAP取得チャレンジシステム」に取り組んだ中島鶏園(藤津郡太良町)の中島康祐専務が、点検には労働安全、人権・福祉、環境保全、動物福祉など多くの項目があったと体験を紹介した。「安全な生産物を作るとの意識を従業員と共有できるようになった。農場の衛生管理も向上した」と効果について語った。

 県畜産試験場でも取り組んだといい、脇屋裕一郎部長が「作業者の熱中症対策など、点検することで多くの課題が浮かび、対処することができた」と報告した。

 専門家である藤井淳生・安心農業社長がGAPが始まった背景や現状、これからの姿などを詳細に説明した。

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