真っ赤に色づいた「いちごさん」を丁寧に摘み取る生産者=15日朝、佐賀市三瀬村(撮影・米倉義房)

摘みたての「いちごさん」=15日朝、佐賀市三瀬村

 昨年デビューした佐賀県産イチゴ「いちごさん」の2年目の出荷が本格的に始まった。開発時から関わる農業平川乙次さん(72)は15日早朝、佐賀市三瀬村のハウスで、真っ赤に色づいたいちごさんを丁寧に摘み取った。今年の県内の生産者は425戸、栽培面積は63・6ヘクタールで、昨年の約3倍になっている。

 いちごさんは県やJA、生産者が7年がかりで開発した20年ぶりの新品種で、真っ赤な色合いと甘くみずみずしい味わいが特長。昨年産は10アール当たりの平均収量(反収)が4554キロ、1キロ当たりの平均単価は1397円と好成績だった。さがほのかと比べて反収で4%増、単価で10%増となり、農家の所得向上に貢献した。

 気温の低い山間地から出荷が始まり、1月から3月にかけてピークになる。平川さんは「今年は夏場の高温で粒がやや小ぶりだが味はいい」と話し「やっと冷え込み一安心。おいしいイチゴを届けたい」と意気込んだ。佐賀市のさが風土館で販売が始まり、1パック1530円で販売された。

 県やJAなどは県内のイチゴの栽培を4年かけて全ていちごさんに切り替える予定で、今年は県内の栽培面積の約半分まで拡大する。県の担当者は「生産者も多くなるので栽培技術を平準化し、高い評価を維持できるようにしたい」と気を引き締めた。

このエントリーをはてなブックマークに追加