多様な作品を出品する佐賀県染織作家協会の会員=佐賀市の佐賀玉屋

小川泰彦さん「ノイシュヴァンシュタイン城」

藏樂瑞惠さん「翔」

渡邊成樹さん「機窓から」

 佐賀県染織作家協会(渡邊成樹会長、25人)の第37回展覧会が、佐賀市で開かれている。びょうぶや着物、タペストリーなど約30点を展示し、多様な作風や色合い、造形性が競演する。

 出品作のうち、名誉会長・小川泰彦さん(佐賀市)の未発表作品「ノイシュヴァンシュタイン城」は、ドイツ・ロマンチック街道の名所を題材としたろうけつ染めのびょうぶ。優美なたたずまいの城の背景に山々を配し、馬車も登場させており、詩情豊かな情景を落ち着いた色調に仕上げた。

 渡邊会長(武雄市)の「機窓から」は、今春の日本新工芸展の出展作品。航空機内の窓から見た景色を切り取った。眼下には雲がたなびき、奥には深い色合いの空が広がりを見せる。藏樂瑞惠さん(唐津市)の型染め「翔」は、眼光鋭く、大きく羽根を広げた鳥を鮮烈な色使いで表現した。型染めならではの直線的な構成で、シャープな美しさが際立つ。

 事務局長の入来英成さん(佐賀市)の和紙染め「spiral2」は幾つもの線の重なりが画面に流れを生み出す。染め物の図案などを作る仕事に携わった吉田泰子さん(佐賀市)の着物「蜘蛛の糸」なども目を引き、鈴田浩前会長(福岡市)も賛助出品している。

 渡邊会長は「会派を超えて技術向上を目指す作家たちの多彩な作風を楽しんでほしい。会としては後進の育成が課題で、若い人たちに魅力を感じてほしい」と来場を呼び掛ける。

▼佐賀市の佐賀玉屋本館6階ギャラリー=電話0952(24)1151=で、18日まで。

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