高校生を対象にした裁判教室が11日、佐賀市の佐賀地裁で開かれた。白石高や弘学館高の生徒25人が裁判員役などで模擬の裁判員裁判に参加し、裁判を身近に感じ、制度への関心や理解を深めた。

 嬉野市のスナックが現場となった架空の殺人未遂事件。経営者の男性被告が共同経営の男性を包丁で殺害したとされ、被告人は「誤って刺してしまった」と無罪を主張している設定で行われた。

 白石高が検察、弘学館が弁護団を務め、堂々とした振る舞いで起訴状を読み上げたり、被告人質問などをしたりした。その後の評議では、作り物の包丁を使って当時の状況を再現。もみ合いで包丁が15センチ刺さることは不自然であるとの意見が多数となり、被告人に殺人罪が適用されると判断した。

 白石高1年の木下美咲さんは「テレビでしか見たことのない場に立てて、貴重な体験ができた。検察官として意見が通ったことがうれしかった」と目を細めた。将来は弁護士を目指すという弘学館高1年の龍侑希奈さんは「弁護するからには無罪にしたいという気持ちで取り組んだ」と話した。

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