前回の赴任時にマラウイの子どもたちと記念撮影する寺﨑一生さん(左)。JICAシニア海外協力隊員として特産品の開発などを担当した(提供)

JICAシニア海外協力隊員として特産品開発などを指導した寺﨑一生さん(右手前)

基山町役場を退職し、JICAの企画調査員としてマラウイに赴任する寺﨑一生さん

 元基山町職員の寺﨑一生さん(48)=同町=が、国際協力機構(JICA)の企画調査員としてアフリカ南東部の小国マラウイに赴任する。任期は11月からの2年間で、寺﨑さんは「マラウイの発展につながるような活動をして、日本の国益にもつなげたい」と意欲を見せる。

 寺﨑さんは同町出身で西南学院大を卒業し、1995年に同町役場に入った。主に産業振興や建設畑を歩み、2010年には半年間、自己啓発休暇を使って中国・南京大のビジネススクールに交換留学した経験もある。14~16年の2年間は役場を休職し、JICAのシニア海外協力隊員としてマラウイの貿易省に赴任した。

 マラウイでは一村一品運動などを担当。農村部の所得向上を目指し、特産品の開発や品質の維持や向上などを指導したという。取り組んだ品目はハチミツやヒマワリの種、ハイビスカス茶などさまざまで、国内全体を巡回し、販売ショップの改善などにも力を尽くした。

 寺﨑さんは「マラウイでは日々裏切られ、想像を超えた世界だった。日本の常識は通用せず、話が一日で変わることもある」と振り返る。それでも頑張れたのは「現地の人たちが変わり、成長する過程を見ると感動する。『国をつくっている』ということを実感できた」ためだ。

 役場に戻ってもマラウイのことは常に心に抱いていた。今年4月に産業振興課長に昇進。仕事を頑張ろうという気持ちと同時に「(マラウイに)今行かないと行けなくなる」との思いも募った。JICA企画調査員に採用が決まり、役場の退職を決意した。

 寺﨑さんは18日に出発する。現地では、同国で活動する日本人ボランティアらをサポートする役目を担う予定。ボランティアと国との間に立ち、さまざまな調整を担当する。前回のマラウイ滞在の経験を生かし、「ボランティアが一生懸命働けるようサポートしたい」と意欲十分。「最低でも2年間は身を粉にして働き、将来は起業して、日本とアフリカをつなぐような仕事をしたい」と夢を語った。

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