サッカー・J1サガン鳥栖の選手に食事提供もしているレストラン経営の花屋敷(西村享介社長)が11日、鳥栖市柚比町の花やしき本館で「創業30周年記念アスリート飯実食会」を開いた。サガンの下部組織であるU-15の選手や保護者を招き、食に対する意識向上を図った。
花屋敷は約3年半前から、トップチームの選手が試合前や練習後などに食べる食事を作っている。試合の3時間半前に、体を動かすエネルギーになりやすい炭水化物をメインとした食事をするという。実食会では提供メニューと同じパスタやあんこ餅、フルーツ、鶏胸肉などを用意した。西村社長は「プロは豪華な物を食べているイメージがあるが、特にサッカー選手は摂生して食事をしている」と語った。
トップチームの金明輝(キンミョンヒ)監督、豊田陽平、高橋義希の両選手も会場に駆け付けた。34歳になった今でも強靱(きょうじん)な体を保ち続ける豊田選手は、U-15の選手に「油を取り過ぎない方がいい」と声を掛けていた。
U-15の福井太智主将(15)は「普段から母に協力してもらい、たんぱく質や炭水化物を意識して取っている。どのような食事をすれば、プロに近づけるか分かった」と話した。保護者たちも「栄養バランスも彩りもいい。自宅で出してみたい」と参考になった様子だった。