2021年3月で操業を停止することになった日立金属佐賀工場=杵島郡大町町

 日立金属(本社・東京)は6日、佐賀県杵島郡大町町の佐賀工場と、鹿島市の子会社「サガテック」の操業を2021年3月で停止し、サガテックは会社を解散する方針を明らかにした。佐賀工場の正社員約70人はグループ企業に配置転換し、サガテックの正社員約80人は配置転換はなく再就職を支援する。非正規雇用者の人数は明らかにせず、「操業停止まで雇用を継続する」としている。

 同社によると、佐賀工場は家電や車などのモーターに使われる希土類(レアアース)磁石を製造、サガテックは100%出資の子会社で、磁石の加工を手がけ、佐賀工場内に大町工場もある。

 従業員には既に方針を伝えている。非正規雇用の人数は「正社員より少ない」と説明する。操業停止後の佐賀工場とサガテックの敷地や建物の利用方法は未定としている。

 希土類磁石事業では、FA(工場自動化)やロボット製造分野などでの需要減少が想定以上に長期化し、佐賀工場を閉鎖して事業効率化を図ることにした。生産工場は兵庫県養父市、埼玉県熊谷市にもあるが、操業を停止するのは佐賀工場だけ。

 同社の2019年9月中間連結決算の純損益は、前年同期の281億円の黒字から409億円の赤字に転落している。管理職を対象に早期退職者を募る。

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