展示解説に耳を傾ける来場者=小城市立歴史資料館

 佐賀大学と小城市の交流展「京の雅(みやび)と小城藩」が、小城市立歴史資料館で開かれている。京都の朝廷で育まれた文化が小城藩にどのように伝わったのか。和歌や漢詩に造詣が深かった2代藩主鍋島直能(なおよし)の関連資料などを通じて、その時代背景を紹介する。12月8日まで。

 佐賀大が所蔵する小城藩の蔵書「小城鍋島文庫」の資料を中心に約50点を展示する。日記や歌集に加え、京都にゆかりがある歌人や画家の作品、小城鍋島家の家紋が入った遊び道具も並べる。

 江戸時代の朝廷は実質的な政治権力を失ったが、文化の中心として機能し、みやびで由緒ある公家の女性との交際を通じて武家にも取り入れられた。

 小城藩も例外ではなく、直能は公家の歌人や幕府の儒官との交流を深め、和歌や漢詩の作品を残した。展示品の「桜岡二十景詩巻」はその一つで、藩主の庭園があった桜岡から望む景色を主題に、幕府に仕えた林家の当主らが詠んだ漢詩を集めた。

 交流展は佐賀大学と小城市との協力協定に基づき、今年で16回目。10月25日の開場式では、佐賀大学地域学歴史文化研究センター講師の三ツ松誠さんが会場を案内し、武家領主と朝廷との関わりを解説した。

 入場無料、月曜休館。問い合わせは市立歴史資料館、電話0952(71)1132。

 会期中の行事は次の通り。

 6日=鍋島家ゆかりの香り体験会▽30日=史跡探訪会(定員35人)▽12月7日=記念講演会

 

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