最優秀賞に輝いた神埼清明高の(左から)大隈沙希さん、二宮花音さん、松本未優さん=神埼市の同校

全国高校生介護技術コンテストで、「全盲の80代女性」を介助する神埼清明高の大隈沙希さん(左)と二宮花音さん(右)=新潟県(同校提供)

 新潟県で開かれた「全国高校生介護技術コンテスト」で、九州代表の神埼清明高のチームが最優秀賞に輝いた。メンバーは3年の大隈沙希さんと二宮花音(かのん)さん、松本未優(みゆ)さんで、3人は「考えられることを全て想定して練習してきた」と日本一に満面の笑みを浮かべた。

 同コンテストは今回が8回目。過去には嬉野高が3度も最優秀賞になり、神埼清明高は初めての頂点だった。

 課題は2段階で出題された。コンテストの1カ月前に被介助者の健康状態や心情、使用可能な物品、会場図が開示された。3人はこの情報から、実技経験がなかった全盲の人への対応を勉強し、歩行介助時の感覚をつかむなどした。被介助者の姿勢も10パターン以上を想定し、通し練習は合計117回に及んだ。

 コンテスト当日の10月27日、実技試験直前に「ベッドから歩いて車いすに移り、敬老会会場に移動する」といった具体的な場面設定が発表。介助を拒否される可能性も見抜き、ギリギリまで控室で練習した。

 3人中2人で実技をし、「安全性を確保し、被介助者に安心を作り出すケアと自立支援を柱にした」と大隈さん。大隈さんをサポートした二宮さんは「いつも通りのことが発揮でき、笑顔で楽しめた」と振り返った。出場12校中、制限時間の7分内で実技終了を宣言できたのは同校だけで、見事栄冠をつかんだ。

 閉会式では、副賞で福祉先進国のデンマーク研修がプレゼントされるサプライズも。松本さんは「デンマークの制度などを事前に勉強して向かい、施設や介護用道具などいろいろなことを学びたい」と話した。

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