佐賀県で公式ウォーキングアプリ「SAGATOCO」(健康ポイント制度)が10月16日に配信されました。ウォーキングや健(検)診受診といった健康活動に応じてポイントが付与されます。貯めたポイントは協力店で割引や景品などに交換できます。このような取り組みは、伊万里市、鹿島市、唐津市、基山町、江北町、みやき町、吉野ヶ里町などでも行われています。
 背景には、日本人の平均寿命が女性は87.32歳、男性は81.25歳と過去最高を更新していることがあります。長寿は喜ばしいことですが、寝たきり期間も女性は12.7年、男性は9.2年で世界1位になっています。医療費削減の面からも国民の健康寿命をいかに延ばすかが、国や自治体の重要な課題になっています。しかし健康に無関心な層は住民の約7割も存在するという報告もあります。そのためポイント付与制度によって個々の健康増進だけでなく、地域の活性化につながることが期待されています。
 妊娠・出産期は生涯の健康づくりにおいて重要です。胎児期の低栄養は将来糖尿病や高血圧などを発症し、生涯の健康を左右します。また、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を発症した人は、高血圧や糖尿病になりやすいことが知られています。1日に30分ウォーキングする、毎日朝食を食べるなどは、妊婦や産後の女性に必要なことです。妊娠中や産後の健康活動に健康ポイントを活用してはいかがでしょう。その後の健康づくりに貢献できると思います。
 子育てにポイント制度がないか調べてみました。鳥取県では子育て応援ポイント対象事業(パパママ教室、乳幼児健診、子育てセミナーなど)に参加すると、ポイントに応じて図書カード、オムツ、パズルなどの賞品と交換できるサービスがありました。探せば他の地域でも行われているでしょう。乳房マッサージや産後ケアなどを盛り込んだ母親を応援するサービスの選択枝があっても良いのかなと思います。(佐賀大学教育研究院医学域医学系=母性看護・助産学領域=教授 佐藤珠美)

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