神埼市が発行しているマンホールカード(右)とマンホールのふたのデザインを模した有田焼掛け時計=神埼市役所

神埼市のカラーのマンホール

 佐賀県神埼市のマンホールのデザインが好評で、企業などがグッズに採用するなどしている。デザインを紹介するカードの配布枚数は3年で5千枚を超え、都市圏からだけでなく外国人旅行者も受け取りに訪れており、観光資源として市のPRに一役買っている。

 神埼市のマンホールのふたには、市内を流れる城原川や脊振山をバックに、精米や神埼そうめんの製粉に使われていた水車群、紅葉の名所として有名な九年庵が描かれている。

 市は下水道事業を始める1995年、観光PRも考え、マンホールのふたに現在のデザインを導入。市役所敷地内には1カ所だけカラーのふたがある。下水道への興味、関心を持ってもらおうと、2017年4月にマンホールの写真や場所が掲載されているカードを発行したところ、徐々に認知度が高まっていった。

 デザインは現在、自治体や企業など20団体がグッズなどに使用している。郵便局で消印の一種として採用されているほか、有田焼の掛け時計、コースター、パズル、缶バッジ、木工グッズなど多岐にわたる。地元の神埼高女子サッカー部の練習着にも使われている。

 マンホールのふたの絵柄を使ったグッズの生産や販売を手掛ける「マンホールグッズ倶楽部」(京都市)は、使用許可をもらっている160自治体の中から、2019年のカレンダーに神埼市を採用した。高田哲也代表は「発色がきれいで絵柄のバランスも良く、細かいところまで再現されている」と評価する。

 マンホールカードは、外国人旅行者にも知られており、今年は発行して初めて9人が受け取りに訪れた。発行当初から地元の飲食店と連携し、持参するとサービスが受けられる企画を実施している。

 市下水道課は「マンホールのふたは下水道の維持管理としての機能だけでなく、観光資源として多面的に広がっている」と手応えに触れ、「住民に下水道を身近に感じてもらうために、より普及促進を図る企画や活動をしていきたい」と話している。

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