農林水産省が31日発表した2019年産米の10月15日時点の作況指数(平年=100)によると、佐賀県産は前回より30ポイント低い63の「不良」で、全国最低だった。調査が始まった1948年以来、台風で甚大な塩害に見舞われた2006年の49に次ぐワースト2。日照不足や台風による塩害、害虫トビイロウンカの被害などが響き、品質が大幅に低下した。

 生育的な分類では、県南部の「佐賀地帯」が59で、唐松・伊西地区の「松浦地帯」が79だった。

 佐賀県の水稲の作付面積は2万4100ヘクタール(前年比200ヘクタール減)。10アール当たりの予想収量(反収)は328キロで、全体の収量は7万9千トンの見込み。前年より5万300トン少ない約6割にとどまる見通しだ。

 前回9月15日時点の作況指数は93で、9月22日の台風による塩害で大きく落ち込んだ。台風が相次いだ1991年の67よりも悪い。九州農政局佐賀県拠点は大幅な低下について「原因は複合的。もともと日照不足でモミが少なかったのに、豪雨による冠水、塩害、害虫による坪枯れと重なった。収量に計上されない、品質の低下が目立った」と分析した。

 最終的な作況は12月10日ごろに発表される。佐賀県拠点の担当者は「4分の1はこれから実数を調べる。今後、数字が動く可能性がある」とし、さらに落ち込む可能性がある。

 九州全体の作況は87の「不良」。台風や病害虫が影響し、長崎、熊本、宮崎、鹿児島が94、福岡が91、大分が85と低調だった。

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