音楽が制作された歴史的背景を話すピーター・バラカンさん=佐賀市八戸のEDAUME(旧枝梅酒造)東の蔵

音楽が制作された歴史的背景を話すピーター・バラカンさん=佐賀市八戸のEDAUME(旧枝梅酒造)東の蔵

 オランダの文化的多様性を学び、文化交流を推進する県の音楽事業「SAGA SEA(サガ・シー)音楽寺子屋」がこのほど、佐賀市八戸のEDAUME(旧枝梅酒造)で開かれた。ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが講師として出演。「音楽で学ぶ世界史」と題し、自身が選んだ世界各国の音楽を紹介した。参加者は、バラカンさんの解説を聴きながら歴史的背景や文化を学んだ。

 音楽から歴史に興味を持ち、世界を学んできたと話すバラカンさんは「社会の先生はボブディランだった」と話し、ボブディランが人種差別について歌った「オックスフォードタウン」を紹介。トリニダード・ドバゴで、カリプソが新聞のような役割を果たしていたことや、豊かな音楽文化を持っていたパキスタンが、音楽が許されないタリバンに支配され、政権崩壊後、音楽文化を復興させるためジャズやボサノバの手法を用いた音楽を制作したことなどを解説した。

 バラカンさんは世界史の苦難の中で、さまざまな音楽が生まれたことに触れ「ネガティブな要素が入ってきたおかげで物事が変わって、結果的におもしろい音楽が生まれることもある」と締めくくった。次回の同事業は11月2日13時半、佐賀市柳町の市歴史民俗館・旧古賀家で、重要無形文化財総合指定保持者で太鼓奏者・大倉正之助さんとコントラバス奏者・松永誠剛さんを招き、日本の伝統音楽を学ぶ。要予約で入場無料。問い合わせは県文化課、0952(25)7236。

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