自身の経験から「助けてくれる人はちゃんと現れてくれる」と語る「傳庵」の渡邉岳夫店主

 佐賀市大財の日本酒バー「傳庵(でんあん)」は元旅館の一部を店にした日本酒バー。たたきと小上がりで角火鉢を囲み和酒を飲むスタイルで人気でしたが、その小上がりや火鉢も水に漬かりました。

 店主の渡邉岳夫さん(44)は「2年に1度くらい漬かる場所だったが、今回はとどめを刺された感じだった」と被災当時の失望感を振り返ります。日本酒の関係者から「絶対閉めんでくれ」と強く励まされ、閉店中に仕事を世話してもらうなど支えられる中で「いろいろな人に支えられている」と徐々に気持ちが上を向いたそうです。

 間接照明や仕入れの酒、火鉢の状態など「100%ではないが、最低限再開できるところまでは行き着いた。少しずつ『完ぺき』に戻していく」といいます。「いろんな町を知っているわけではないが、佐賀の町や人の良さを改めて思い知った。水に漬かるデメリットはあっても、最適解はやはりこの場所」。かみしめるようにそう語ります。

 住所は佐賀市大財1丁目1―6。20時半~翌3時。日曜定休。電話0952(22)2899。

このエントリーをはてなブックマークに追加