設備の浸水被害で利用できない状況が続くプール=小城市牛津町の市牛津保健福祉センター「アイル」

 8月末の記録的豪雨の影響で、小城市牛津保健福祉センター「アイル」(牛津町)のプールと温泉が利用できない状況が続いている。電気設備が水没して使えなくなったためで、利用者からは再開時期の問い合わせが相次いでいる。市は12月議会に設備更新の設計費などの関連予算を計上する方向で調整しているが、年度内の再開は難しい見通しだ。

 市健康増進課によると、8月28日早朝の豪雨で地下にあった機械室とポンプの一部が浸水。プールや浴槽に温泉水を送るポンプなどを動かす動力系の制御盤、プール用の浄化ポンプなどが水に漬かり、動かなくなった。敷地が1メートル程度かさ上げされていたため、建物への浸水被害はなかった。

 同課は「(水没した)設備の更新に加え、機械室を地上に置き換えるなどの対策が必要」と説明、復旧費用は概算で1億円以上になるとみて国に財政支援を求めている。本年度中の再開は難しい見通しだが「可能な限り前倒しできるよう準備を進める」とし、使用期限があるサービス券も再開後に使えるよう対応する。

 2018年度は、市民を中心に15万860人が施設を利用。このうち6割超の約10万人がプールと温泉を利用していた。トレーニング施設や保健室、ホールなど残りの施設は通常通り利用できるが、利用者は被災前の5分の1程度に減少しているという。

 健康維持のため週数回、プールや温泉を利用していた牛津町の男性(70)は「センターは町の目玉施設。時間をかけてでも対策をしっかりとってほしい」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加