「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」で優勝した弓削啓太さん=フランス・パリ(バリラ・ジャパン提供)

「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」で優勝した弓削啓太さんが大会で作った料理(バリラ・ジャパン提供)

 鳥栖高校出身の元甲子園球児がパスタの世界大会で頂点に立った。イタリアの食品メーカー「バリラ」などが主催する「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ2019」で、日本代表で出場した鳥栖市出身のシェフ弓削(ゆげ)啓太さん(33)が優勝した。日本らしい食材と有田焼を使い、イタリアンに和の要素を取り入れた独自性が高く評価された。

 決勝は10月10、11の両日、パリで開かれ、国内予選を勝ち抜いた14カ国の代表で競った。神奈川県横浜市の「SALONE(サローネ)2007」で料理長を務める弓削さんはユズ、サンショウ、酒など和の食材を積極的に使い、この日のために制作した有田焼・李荘窯(西松浦郡有田町)の器に盛り付けた。大会テーマ「パスタの芸術」を日本人シェフらしいアプローチで表現し、のりや日本酒の基峰鶴(三養基郡基山町)など佐賀県産食材も意欲的に使った。

 大会にはイタリアンレストランで調理経験がある34歳以下の若手シェフが参加した。2012年に第1回が開かれ、日本人の優勝は弓削さんが2人目。

 弓削さんは鳥栖高時代、野球部で甲子園に出場した。料理との本格的な出合いは、高校卒業後に語学留学したカナダ。レストランでアルバイトしたことが縁で、料理学校に入学した。パリでも修業を積み、18年1月から現在の店で料理長を務めている。

 「2度目の挑戦で、多くの人に支援をいただいたので、優勝した瞬間はうれしいというより、ほっとしました」と弓削さん。野球の経験は大きいといい「今後もチームプレーでやっていきたいという思いが強い。若い人たちに自分が学んだ技術や知識を伝えたい」と話す。

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