ラグビーW杯南アフリカ戦のPVで、南アにトライを奪われ悲鳴を上げる参加者=佐賀市の県庁県民ホール

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本-南アフリカ戦に合わせ、佐賀県庁で20日夜、パブリックビューイング(PV)が開かれた。詰めかけた約600人が心一つに声援を送り、日本中を沸かせた代表選手たちの健闘をねぎらった。

 会場の県民ホールには400インチの大型スクリーンが設置。日の丸のシールをほほに貼った親子連れらが、試合前から「ニッポン」コールで気持ちを高めた。

 前半3分、先制トライを許すと大きなため息が漏れたが、その後、日本の攻撃陣が突破を試みるたびに割れんばかりの歓声が上がり、同20分に3点をかえすとこの日一番の盛り上がりを見せた。ロースコアのしびれる展開に、会場で解説役を務めた佐賀工高ラグビー部総監督の小城博さん(69)は「ここまでやるとは思わなかった。すごい」

 後半は地力に勝る南アフリカに自陣にくぎ付けにされ、だめ押しのトライを奪われると会場は静まりかえった。それでもノーサイドの笛が鳴るまで諦めずに戦った選手たちに、試合後は大きな拍手が送られた。

 「日本代表が世界で全く勝てなかった頃から好きだった」という佐賀市の大江広明さん(45)は「残念だったけど、1カ月間いい夢を見た。4年間頑張ったんだろうなと感動した」。23歳の娘と来場した熊本県の西川久美子さん(53)は「ワン・フォー・オールという精神が胸を打つ。本当に勇気づけられた」と力を込めた。

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